国土交通省からドローンの飛行許可・承認を得るための条件
ドローン、飛ばしていますか?
主流のドローンは離陸や着陸などが自動で行えて、今まで一番難しいとされた操作がとても楽になりました。
さて、地元貢献などで近所のお祭りや残しておきたい原風景など空撮で実現できる素晴らしいシーンを撮っておきたいものです。
国土交通省に飛行許可や承認の申請をすれば実現できると聞いたことはありますか?
ちょっと待ってください、皆さんの操縦テクニックは本当に大丈夫ですか?
申請に必要な知識や操縦技術など、ドローンスクール以外では教えてもらえない基礎知識を書籍にまとめました。
今回は、その一部を抜粋して、国土交通省へ無人航空機の飛行許可承認申請に必要な要件をまとめました。
飛行経歴
申請を行うまでに10時間以上の飛行経歴が必要です。
具体的な飛行経歴を問う経歴書は必要としませんが、後述する操縦技術を有していないと申請はできないと考えてよいでしょう。
航空法、関連法令の知識
航空法はもちろんですが関連法令の知識も必要となります。申請をするにあたっての法律の知識は本書で網羅しています。
飛行に関連する知識
飛行ルールだけではなく、ドローンを飛行させる際に必要な気象や機体の安全機能、アプリなどの操作方法などの知識を要求されます。
・飛行ルール(飛行の禁止空域、飛行の方法)
・気象に関する知識
・無人航空機の安全機能(フェールセーフ機能 等)
・取扱説明書に記載された日常点検項目
・自動操縦システムを装備している場合には、当該システムの構造及び取扱説明書に記載された日常点検項目
・無人航空機を飛行させる際の安全を確保するために必要な体制
・飛行形態に応じた追加基準
DJI CAMPテキスト
操縦能力
操縦能力では一般的な事柄から、遠隔操作の細かい操縦能力を要求されかつ後述のマニュアルにおいて継続的な操縦能力の維持を求められています。
一般
飛行前に、次に掲げる確認が行えること。
・周囲の安全確認(第三者の立入の有無、風速・風向等の気象 等)
・燃料又はバッテリーの残量確認
・通信系統及び推進系統の作動確認
遠隔操作の機体
GPS(GNSS)等の機能を利用しないで安定した離陸・着陸が行えること
GPS(GNSS)等の機能を利用しないで、安定した飛行ができること。
・上昇
・前後移動
・水平方向の飛行(左右移動又は左右旋回)
・下降
自動操縦の機体
・自動操縦システムにおいて、適切に飛行経路を設定できること。
DJI製品ではDJI GSPROなどで飛行経路の設定が行えます。他のサードパーティー製のアプリでも同様のことが行える場合はそれらのアプリの設定方法を十便に理解して、想定通りの設定が行えることをいいます。
・飛行中に不具合が発生した際に、無人航空機を安全に着陸させられるよう、適切に操作介入ができること。
自動操縦中に機体からの警告や、飛行範囲において手動で回避する必要が生じた際に、速やかに手動操作に切り替える手順を熟知していて安全に着陸ができるようにしておきます。
これらの条件を備えてこそ申請が可能となります。
法律や飛行トレーニングを一冊の本にまとめました。