DRAGON DRONES

プロドローンインストラクターが綴る本気のドローン情報

プロ級のノーズインサークルをマスターする

こんにちは、プロドローンインストラクターの橋本竜です。
 
ドローン人口が年を追う毎に増えていますね。
テレビ番組でも頻繁にドローン映像を見かけるようになりましたし、受講していただいた方々でもプロのテレビカメラマンやフォトフラファー、ビデオグラファーも増えてきています。
一般の方、プロの方も共通して覚えたい撮影テクニックナンバー1なのが「ノーズインサークル」
撮影手法的にはオービットと言います。
SNSやYouTubeなどの空撮オービットを見ていると、私たちが撮影している手法と確実に違っている点があるのをご存知でしょうか?
1.回転半径
2.中心点の位置
3.スピード
 
1.回転半径
皆さんはノーズインサークルで撮影する際に回転半径を意識していますか?
これは3のスピードとも深くかかわっているのですが、被写体に対してドローンがどのくらい離れているのか、で画角内の構成が変わってくるので伝えたいイメージに合った回転半径で飛行させなければなりません。
小径での撮影では被写体の映り方はどうなるのか、大半径での画面構成はどうなるのかなど、詳細はWebラーニングや撮影実技講習で教えていますので是非参加してみてください。
 
2.中心点の位置
ノーズインサークルを練習するとき、撮影したい被写体を画面中心においてノーズインサークルを行っていると思いますが、そればあくまでも練習用だと思ってください。
ノーズインサークル撮影の目的はいくつかありますが、多くは被写体と背景の移動スピードを画面内に表現するパララックス効果を出すためです。
パララックス効果は、視差効果と言い、画面内の前側の被写体と後ろの映っている背景などとの移動スピードの差を大きく作ることで、立体的な表現を狙っています。
単にドローンが横移動するだけだとパララックス効果はあまり表現できないのですが、ノーズインサークルで撮影すると、絶大な効果が得られるのです。
但し、画角のどこを中心に回すかによって、パララックス効果の度合いが変わってきます。
ノーズインサークル=画角の中心でドローンを回すというのは、あまり効果が期待できないのです。
 
中心点のずらし方など、プロも納得の撮影方法はWebラーニングや実技講習会で教えています。
 
3.スピード
ノーズインサークルのスピードコントロール。難しいですよね。
1.の回転半径とスピードには相関性があるのをご存知でしょうか?
半径30mと半径500mを超えたノーズインサークルでは移動スピードが大きく異なります。
単純に言うとカメラを回すスピードは被写体の距離によって変わってきますよね?
これをノーズインサークル撮影時にも適用する必要があるのです。
 
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
空撮の醍醐味の一つ、ノーズインサークルをマスターすると撮影の幅が大きく広がります。
ドローンを使用した撮影手法で要になるノーズインサークルで、空撮の楽しみ方が大きく変わると思いますので、是非チャレンジしてみてください。
8月以降に札幌、仙台、群馬、富山、奈良、愛媛などで空撮1Dayトレーニングを開催しますので、是非ご応募してください。