DRAGON DRONES

プロドローンインストラクターが綴る本気のドローン情報

目指せ独学10時間の飛行実績 独学で学ぶときの課題

こんにちはプロドローンインストラクターの橋本竜です。
 

目指せ独学10時間の飛行実績

DIPSを通じて航空局への航空法によらない飛行の申請ですが、作業自体は意外にも簡単に完了してしまいます。
確かに、初めてあの画面を見ると難解に感じる方も多いかと思いますが、一般的な申請と比較して少しだけ難しい感じですよね。

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でもちょっと待ってください!
申請時、ドローンを操縦する者に求められている要件の中の一つ、操縦技能についてですが、一見細かい点が記述されてないように思えますが違うのです。
航空局が公開している無人航空機操縦マニュアルに従ったトレーニングを行い、記述されている技術レベルに達していなければ、本来申請自体が出来ないのです。
そこで、今回は航空局のマニュアルに記載してある操縦技術と様式3で求められている技能を一つづつ解説していこうと思います。

2-1基本的な操縦技量の習得

*標準マニュアルの操縦(2-1)では、ホバリングを除き各操縦を5回以上連続して安定して行えることが条件となります。
1.離着陸
操縦者から3m離れた位置で、3mの高さまで離陸し、指定の範囲内に着陸すること。
2.ホバリング
飛行させる者の目線の高さにおいて、一定時間の間、ホバリングにより指定された範囲内(半径1mの範囲内)にとどまることが出来ること。
3.左右方向の移動(エルロン)
指定された離陸地点から、左右方向に20m離れた着陸地点に移動し、着陸することが出来ること。
4.前後方向の移動
指定された離陸地点から、前後方向に20m離れた着陸地点に移動し、着陸することが出来ること。
5.水平面内での飛行
一定の高さを維持したまま、指定された地点を順番に移動することが出来ること。
 

2-2業務を実施するために必要な操縦技量の習得

1.対面飛行
対面飛行により、左右方向の移動、前後方向の移動、水平面内での飛行を円滑にできるようにすること。
2.飛行の組み合わせ
操縦者から10m離れた地点で、水平飛行と上昇・下降を組み合わせて飛行を連続して安定して行う事が出来ること。
3.8の字飛行
8の字飛行を5回連続して安定して行う事が出来ること
*夜間飛行、目視外飛行においても2-2に掲げた操作が求められています。
 
今のドローンであれば簡単にできそうですよね。
初心者の方でも10時間も練習すれば出来る内容だと思いますが、ちょっと待ってください!
これだけじゃないんです!
 

申請時に(様式3)「無人航空機を飛行させる者に関する飛行経歴・知識・能力確認書」があるのをご存知でしょうか?

この中の、能力の部分にはこんな内容も含まれています。
遠隔操作の機体において

1.GPS等の機能を利用せず、安定した離陸及び着陸ができること。

2.GPS等の機能を利用せず、以下の飛行を安定して行えること。

A.上昇
B.一定位置、高度を維持したホバリング(回転翼機)
C.ホバリング状態から機種の方向を90°回転(回転翼機)
D.前後移動
E.水平方向の飛行(左右移動または左右旋回)
F.下降
 
です。
はい、GPSなどの機体の位置を安定させるセンサーなどを用いずに機体をコントロールしないといけないのです。
 

独学でこれをするには2つ壁があると思います。

1.GPS等の機能をOFFにできる無人航空機が手に入らない
200g未満の模型飛行機であればまだ見つかるかもしれませんが、無人航空機でGPS受信を切れる機体は入手困難だと思います。
Phantom4なら購入できますが、少しの練習だけの為に20万円以上の投資は現実的ではないですね。
 
2.GPS無しでの操縦練習は非常に危険
インストラクターとして、受講者さんをトレーニングさせていただいていますが、GPSを切った状態の初フライトはサポートしている私自身も緊張する場面が多いです。
機体の位置を安定させるGPSやセンサー類をOFFにして、機体の向きを右や左、操縦者と対面させての操作を行いながら風の強さと風向に応じて的確に操縦させなければなりません。
初めての方が、一人でこの練習すると最悪事故を引き送すことも考えられるます。
コントロールを失うにしたがって操縦者がパニックに陥るケースもかなり多く見ています。
たった10秒のホバリングでさえGPSを使用しない機体の操縦は難易度がグッと上がるのです。