DJIが遂にアクションカメラを市場に参入だ。
Phantomシリーズの成功からプロ向けのドローンやカメラシステムを次々と発表し、OSMO Mobile(オズモモバイル)やMavicProなど、一般消費者からプロ志向のアマチュア領域の市場を確実に獲得してきたDJI。
昨年には手のひらに収まるジンバル付きカメラOSMO Pocket(オズモポケット)を発売しヒットした。じわりじわりとGoProが開拓したアクションカメラへ歩みを進めてきた。
DJI Osmo Actionは異端児カメラだ
DJIと言えば、ジンバルカメラ付きドローンの代名詞ともいえる。今までの製品では、カメラを安定化させるジンバルが製品群には必ずと言っていいほど装着されていた。
そうなのだ、カメラ単体での製品は今まで皆無だったのだ。
僕はバックカントリースキーや海、リバーカヤックなどのスポーツを楽しむ際には必ずGoProを携えていた。
ワンボタンでスイッチオン、「ゴープロビデオスタート」で録画開始、電源も音声認識なのでアウトドアスポーツには欠かせない道具だった。
いくつかの不満もあったのは事実。
GoProHERO2から使い続けていると、あの独特の画角に飽きてしまうのだ。
センター部分は鮮明、周辺では歪みとチラつきが気になってしまう。
最近ではInsta360ONE Xの出番が多いが、防水ケーシングはとても大きく感じられる。
まさか、ドローン、ジンバルのDJIがアクションカムを出すとは思ってもみなかった。
DJI社内でも異端児カメラだと言えるこのDJI Osmo ActionはDJI初のアクションカムなのだ。
当然比較されるのはGoProHERO7
アクションカムがリリースされるのは市場として考えれば珍しくはない。
アクションカムはその形からGoPro型、砲弾型(バレット)、その他と大きく3つのデザインシルエットに分けられる。GoPro型では当然GoProHERO7や最近ではSONY RX0、バレット型は数年前にはRePlayXDが、その他では数え切れいないほどの製品が存在している。
やはり主流はGoProタイプになるだろう。
気になるスペックを比較してみよう。
DJI OSMO Action | GoPro HERO7 | |
価格 | 44,820円(税込) | 53,460円(税込) |
重量 | 124g | 116g |
バッテリー駆動時間 | 1080P/30fps:135分、4K/60fps:63分 | 4K/60fps:45分 |
センサー | 1/2.3 インチ CMOS 有効画素数:12M |
1/2.3 インチ CMOS 有効画素数:12M |
レンズ | FOV:145° F2.8 | |
ISO | 静止画:100-3200動画:100-3200 | 100-6400 |
シャッター速度 | 120~1/8000 秒 | 1/125、1/250、1/500、1/1000、1/2000 秒 |
最大静止画サイズ | 4000×3000 ピクセル | |
動画 | 4K (16:9) – 60、50、48、30、25、24fps | 4K (16:9) –60、30、24 fps |
4K (4:3) – 30、25、24fps | 4K (4:3) – 30, 24 fps | |
2.7K (4:3) – 30、25、24fps | 2.7K (4:3) – 60、30、24 fps | |
2.7K (16:9) – 60、50、48、30、25、24fps | 2.7K (16:9) –120、60、30、24 fps | |
1080p – 240、200、120、100、60、50、48、30、25、24fps | 1080p-240、120、60、30、24 fps | |
720p – 240、200fps | 720p-240,60fps | |
スローモーション | 720p 120、240fps 速度:4/8 |
720p 120、240fps 速度:4/8 |
1080p 120、240fps 速度:4/8 |
1080p 120、240fps 速度:4/8 |
|
HDR動画 | 4K:30、25、24fps2.7K:30、25、24fps1080p:30、25、24fps | 無し |
タイムラプス | 4K – 30、25、24fps 2.7K – 30、25、24fps 1080p – 30、25、24fps |
あり |
最大ビデオビットレート | 100 Mbps | 78 Mb/s |
LCDモニタ | フロント1,4インチ、バック2.25インチタッチパネル | バックのみ |
バッテリー | LiPo 1300mAh 5.005Wh,3.85V | LiB 1220mAh |
全ての機能が比較できるわけではないが、Osmo Actionには大きな特徴がある。
シャッター速度120秒は使える
星空夜景をアクションカメラで撮ろうなんて考えたことはあるだろうか?
夜、都会のビル群を長時間露光で撮れるアクションカメラはOsmo Actionしかないだろう。
HDR動画は最高
GoProで動画再生後YouTubeなどにアップする前に必ずカラーグレーディングを行っていたが、Osmo ActionのHDRであればそのまま軽く編集するだけでアップできそうだ。
100Mbpsのビデオレート
GoProはアクションカムだ。水しぶきやパウダースノーを流れるように撮影しても粒感がでなかった。
Osmo Actionの100Mbpsに期待しよう。
明日(2019/5/17)に受け取って早速使ってみよう。
ゴルフ、銀座のタイムラプス、スキー、車載、いくつかのアイディアとGoProHEROで使っていたアングルと撮影手法を試してみよう。実に楽しみだ。