DRAGON DRONES

プロドローンインストラクターが綴る本気のドローン情報

Mavic2Proに上位モデルがラインナップされる ADS-B搭載によってドローンの管制システムが劇的に進化する。

 

遂にドローン管制システムが導入される

 
ADS-B搭載によってドローンの管制システムが劇的に進化する。
2020年には民生ドローンは完全に航空機と同じ扱いを受けることになるだろう。
現在マルチコプターが飛行していても、具体的な飛行位置を客観的に知ることができない。
日本ではFISSによる飛行範囲と高度を事前に申告する仕組みが国土交通省により提供されているが、あくまでも任意だ。
 
マルチコプターのリーディングカンパニー DJIは2020以降250グラム以上のマルチコプターにはADS-B装置を装着すると表明している。
一部の調査ではMavic2Proに上位モデルが追加されMavic2Pro+(プラス)となり、プラスシリーズにはこのADS-Bが搭載されるだろうと言われている。
ADS-Bを搭載することで、コンシューマー市場の中心ではなく、業務用ドローンのエントリーモデルとして様々な業界でドローンが活躍することを期待する。
 

ADS-Bとは

ADS-B(Automatic Depundent Surveillance-Broadcast)は気象や交通など航空機に必要とされる情報を提供しており、管制官やパイロットに高精度の情報を提供するシステムです。また機体に備わっているGNSSの位置情報を用いて航空機の位置情報と同時に速度、進行方向、高度、機体情報などと共に、他の航空機や管制官へ放送しています。
現在のレーダー情報と無線交信で行われている航空管制よりも正確だと言われています。
また、放送している距離はおおよそ100海里。
周波数はTCASと同じ1090MHz