DRAGON DRONES

プロドローンインストラクターが綴る本気のドローン情報

ドローン空中写真測量 2【ドローン測量のワークフロー】

ドローン測量のワークフローは、基本的に空中写真測量のワークフローに準じていて、変わりはありません。
測量従事者の方々には見慣れたワークフローですので、次章以降を参照していただければと思います。ドローン測量のワークフローは数値地形図と三次元点群データ作成によって異なります。数値地形図は従来の作業ワークフローと変わりありませんが、三次元点群データの作成作業ワークフローは下記の通りです。

 

作業計画

UAV(ドローン)による計測作業においての作業計画を作成します。
測量作業前に以下の内容を明確にして計画書を作成します。
・測量作業方法
・使用する主要機器(UAVを含む機材)
・UAV操縦士や標定点設置の測量士、補助員の人員
・飛行当日の離着陸地点、飛行経路、飛行高度、退避地帯を図示
・計測範囲と標定点、検証点の位置図
・日程とタイムスケジュール
・飛行時の異常運航連絡網
*飛行経路はDJI GS PROなどで作成したものを添付でも可

標定点及び検証点の設置

標定点は水平の位置と標高の基準となる点を設置します。
標定点にはUAVが飛行して撮影したデータに明確に写るように対空標識を設置しなければなりません。対空標識には国土地理院発行の「UAVを用いた公共測量マニュアル(案)」に標準対空標識の模様がありますが、測量する地面の状況によってサイズや色を変更しても問題ありません。基準となる画素寸法を確保した範囲内で計測した標定点の位置を特定できるようにしましょう。

撮影

飛行計画に基づいた撮影飛行を行います。
撮影詳細は別の章で解説しています。

 

三次元形状復元計算

SfMソフトなどで撮影ファイルをコンピューター上で実体化し3次元データの基本を生成します。

点群編集

SfMソフトでの点群編集や3DCADなどを用いた作業です。

三次元点群データファイル作成

3DCADなどを用いてデータ作成を行います。

 

 

上記までは測量作業においての基本作業フローとなります。
次回はUAV測量における「ドローンの役割と機種」です。